第1回 「代表取締役社長 服部 孝夫さん」 «No.3»
《№2》に続いての、服部さんのインタビューです。前回は、独立後の様子をお伺いしました。《№3》では、服部さんの現在と将来について話して頂きました。では、どうぞ!
«No.3»
1)今、チャレンジしていること、大切にしていること、、、
たばた 「今まで話して頂いた様にいろんなチャレンジをしてきた服部さんですが、
現在、チャレンジしていることを教えて下さい。」
服部さん「いつも、何か目標をつくりたいと思っているんですね。原点は、かっこいい自分でいたいということです。
夢を追っかけている自分がかっこいい。
具体的には、仕事面で、60歳の時に400社の経営者から、感謝の言葉を頂く、
『服部さんのおかげで会社がよくなったよ』と言って頂ける様に。
そして、仕事だけのおじさんにもなりたくない。趣味もやる。自分の人生を楽しんでいる自分でいたい。
そして、もちろん家族との絆も大切に。
仕事と遊びと家族、のバランスなんです。3つのスパイラルをバランスよく上げて行きたい。
そうでなきゃ、意味が無い。仕事・家族・遊びの3つを、歩みが遅くてもいいからバランスよくやっていきたい。
当たり前だけど、仕事がなかったら遊びも出来ないし、仕事をしっかりやったご褒美に遊びも楽しみたいし、
その楽しみを分かち合う家族がいなければつまらない。
(↑ 服部さんの事務所の打ち合わせスペースのところに「仕事の夢・家族・趣味」のボードがあります。)
妻に最近よく言われるんですが、『ウインドサーフィン6年もやっていて少しもうまくならないね(笑)』と。
実際サーフィンやっている時も海に沈むんですが、
妻からそう言われてテンションも海の底に沈んでいくんですよ(笑)
仕事の方も、独立して13年もたっているのにそんなにすごい会社になっていない。
でも、それはそれでいい。仕事と家族と遊びのバランス。大きな会社を目指している訳ではない。
かっこよく生きている自分がいればいい。着実に進んでいる感じはあるんです。」
2)社員がチャレンジできる環境とは、、、
たばた「服部さんのバランス感覚は、私も同じ子供を持つ親として見習いたいです。最後の質問ですが、
私はメルマガで『部下からチャレンジが生まれるチームをつくる』というのを発行しているんですが、
服部さんが考える、社員がチャレンジできる環境は何かを教えて下さい。」
服部さん「いろいろ、あると思いますが、まず、やらせてあげるということでしょうか。
経営者や古株の人は、やる前から、わかる訳ですよ。それをやったら、うまくいくのか、いかないのかって。
だから、うまくいくなと思ったらやらせるし、うまくいかないなって思ったらやらせない。
それだと、成長の芽を摘んじゃうんですよ。失敗することがわかっていても、
やらせてあげることが大切だと思います。
例えば、社員が『この話をお客にしようと思うんですが…』と言ってきたとき、
『あの会社のあの人が、そんなの承諾するわけない』とわかるんですよ。わかると辞めさせてしまうじゃないですか。
そんなことをやってもムダだよという話になる。そうなると、成功することしかやらせなくなる。
でも、成功とは、失敗の積み重ねの向こう側にあるものだと思うんです。」
たばた「経験させてあげないと、その人の可能性を潰してしまうということなんですね。」
服部さん「そう。失敗の経験をたくさん積ませてあげればいいんじゃないかと思う。
もちろん限度もあるんですよ。会社が潰れること(笑)を分かっていてやらせることとは別。
そして、やったことに対しては、『よくやった・がんばったな』という承認が必要。
認めてあげることが必要。経験を積むことも大切だし、やったことに対しては、承認。PDCAをまわす。
ただ、このお話は、部下がチャレンジしようと思っている域に達している人に対してです。
そんな部下はなかなかいない。そもそも、チャレンジしない人が多いと思います。
チャレンジ出来るか、出来ないかも、人生と同じで、自分次第だと思っています。」
たばた「チャレンジも、勇気を出して行動することも、全て自分次第なんですね。
最後に、どれだけの読者がいるかわかりません(笑)が、その読者に対して一言お願いします。」
服部さん「一度の人生なので、楽しんでかっこよく行きましょう!」
仕事と家族と遊びのバランスが大切と言う服部さん。バランス良く生きている人が、輝いている人ではないかと感じました。また、社員がチャレンジする大切な要素は、社員にトライをさせて、しっかり承認することが大事だと言って頂いた事は、私と共通の認識だったので嬉しかったです。
服部さん、インタビューを、面白、楽しく話して頂き、ありがとうございました。
おまけですが、上記以外に下記のこともお伺いしました。
3)他にこんなことも聞きました^^/
●事業当初の感情
たばた「事業始めた当初、どんな感情をもってられたんですか?」
服部さん「会社を辞めた次の日、戸田川緑地公園(服部さん家の近くにある大きな公園)に行ったんです。
朝9時くらい。普通の人は会社に行っている時間、一人で。
これが自由な空気なのか!と歩きながら感じたのを覚えています。自由な、晴れ晴れとした気分でしたね。
でも、やはり、次の日から、どうしようか、どうなっていくのだろう、という不安の日々が始まった。
自由を満喫したのは一瞬だけだったかな(笑)これから、自分の責任、という現実が待っていたので。」
●13年前の服部さんへ、今の服部さんが伝えたいこと
たばた「13年前の服部さんに対し、今の服部さんが声を掛けたり、アドバイスをするとすると、
どんな言葉を掛けたいですか」
服部さん「そのまま、がんばれ!!絶対、大丈夫だから!お前はやれる!あなたは出来る子だ!って言いたい(笑)」
●今の服部さんへ、5年後の服部さんからのメッセージがあるとすると
たばた「5年後の服部さんから、今の服部さんにメッセージがあるとするとどんな言葉をもらえそうですか?」
服部さん「私が感じている唯一の問題は、病気(ガン)だけなんですね。
病気したことによって考え方が変わったので、今では病気になったことは感謝しているんです。
病気の前は、うまくいかないことにフォーカスをしていた。なんでうまくいかないんだとウジウジしている自分だった。
病気した後、考え方が変わって、うまくいかないことも生きている証拠。
生きているからこそ、うまく行くときもあるし、うまく行かないときがある。生きているだけでO.Kという気持ちになった。
ただ、病気に関しては、いつどうなるか、わからない。
今の設定で言うと、5年後の自分が居る訳だから、生きているから大丈夫!というメッセージがもらえると思う。
そして、もう何も不安は無い。そのまま、やっていることを維持・継続して続けていけばいいよ。と」
●先生って呼ばないで(笑)
たばた「服部さんは、社労士ですけれど、先生と呼ばずに、さん付けで呼んでくださいと言われますよね、
その思いを教えて下さい。」
服部さん「先生と呼ばれると、天狗になっていくと思います。
それと、私はたまたま、この仕事を専門としてやっているため、少し詳しいだけで、その仕事に24時間費やしている。
他の方、例えば、たばたさんは、コーチングに費やしている。人それぞれ専門家な訳ですよ。
私はこの分野の専門家であって、日々何をメインの仕事をしている違いであって、お互い特化したスペシャリスト。
誰が先生とかはない。偉くもなんとも無い(笑)これからも、先生とは呼ばないで(笑)」
服部さん、本当にありがとうございました !