株式会社名港葬儀 代表取締役 草野 信也社長様 インタビュー NO.2

◆「繋がり」

kusano-f.gif田畑:草野さんって、「繋がり」という言葉がよく出てきますね。

 

草野さん:はい。みんなを一つの縁で結びたいんです。ご縁方式ですね。

ポイントポイントで御縁を結ぶ。それが、最善の策。

 

田畑:人との繋がりの大切さって、草野社長はどこから学んだのですか?

 

草野さん:うーん、そうですね。お客さんから学んだと思います。

お葬式ってすごくプライベートなことなんですね。

亡き方、喪主、家族と接すると、担当者として家の中が見えてくるんです。繋がりが見えてくる。

CIMG3814.JPG親戚との繋がり、祖父から、祖母・息子さんへなど、の繋がり。

祖父と繋がりができると、

 

そこから繋がりができてくる。そうなると親戚さんなど亡くなられた時、

名港葬儀にお願いしますと言われる。

 

大企業さんと違い、弊社は一人の担当が最初から最後まで担当させて頂く。アフターケアも。

家の事情が、だいたい顔を見ればわかる。道端で会ってもわかるんです。身近な存在で居るので。

 

田畑:なるほど。家族、親戚の繋がりを大切にしているのが伝わってきました。

もう一つ、何か草野さんらしい、ビジネス的センスを感じます。

葬儀として単体ではなく、周りの生き方にそって、葬儀を考えてる。

組み合わせ、くっつけるのが上手く、リソースの使い方がうまい。。。。かな。うまく言えないけど。(笑)

 

草野さん:製造業と全く違って、ものづくりではない。見えないものだけど、糸と糸とを芯の太いものとなる。

 

◆家庭的で地域と仲良く

 

草野さん:良い意味で、公私混同。笑

直接、相談事など携帯にかかってくるし、ここらへんの近くの飲み屋で飲んでいる。笑

そうなので、いざと言う時、御縁を頂いている。切ってもきれない。それ無しでは仕事は出来ないと思っています。

 

田畑:地域密着型で家庭的活動ですね。

 

草野さん:はい。こないだの港祭りでもそう。ハッピ着たし、盆踊りもした。

町民よりも町民らしくしていた(笑)また、月に一回廃品回収など社員みんなで手伝っている。

やっぱり、繋がりなんですよ。

人と人とのいざというとき、ご縁なんですよね。それでいざ、最期の儀式をいただければ良いなと思うんです。

それでお話を頂けばければ、私の努力が足りなかっただけ。

ただ、少し難しいのが、人と仲良くなっても、ご家族と仲良くなってないと、

有終な美を飾る葬儀が私達には出来ないという現実もありますね。

 

田畑:そーですよね。御家族の中でもなかなか話せない話題だと思います。

それを話せない社会を話せる社会にしていくのが必要かもしれませんね。

 

草野さん:そうですね。次世代の人達と一緒に勉強していこうという流れにしていきたい。

高齢化が進んで、喪主さんも定年退職してる人が多いんですよね。

 

◆ご両親の借金・先代のとても信じられない給料の渡し方

田畑:皆さん意識をもってほしいと思いました。

そういうところって、草野さんの人生で何があったからなんですかね。

普通に生きていて、あまり考えないですよね(笑)

 

草野さん:原点がある。私にとっての反面教師が2人いるんです。

 

一つは親、もう一つは、歴代の社長皆々方様。

 

私が高校生の時に、親が事業でうまくいかず、

私は大学に行けずに、就職して、借金の返済を手伝った時代があった。

かといって、親は悪い人ではなかったんです。すごい真面目。悪さをしてるわけでなく、

こつこつやっているのだけれども、、、、。人からだまされる部分もあった。

それを見て、良い勉強になった。ローンが組めず、車も買えずでした。その時とても揉まれたと思います。

 

そして、父親からの言葉が心に残っています。

「5年先、10年先を見ろ。」と親父から言われ続けた。今でも言われますが。笑

 

もう一つはですね、ここの歴代の社長。独立をしようとしたきっかけは、

先代の社長がどうしても許せなかった。笑

 

ティアさんは、意見の相違で辞めた。会社としてはもちろん立派だし、勉強もさせてもらった。

ティアさんを退職して、名港葬儀にきた。

そこで、環境の悪さにビックリ!「なんだこれ!」ですよ。ホント。

そして、イエスマンしかいないし。モチベーションも低い。

社長もいつも昼から出社するけど、遊びにいっていない。「お疲れ様!」の一言も無い。

一番痛いと思ったことは、給料は現金支給なんですけど、手渡してもらったことがない

 

田畑:???、どういうことですか?

 

草野さん:

5Fに社長がいて、エレベータで給料袋が下りてくる。マグネットで挟んで。

 

田畑:まじですか!?

 

草野さん:うん。同じ建物にいるのに。給料袋がエレベータで降りてくる状態。

そんな環境。最初私も、それは流石にびっくりした。

有り得ない!って。

そんな環境下でいると、我が強いのでやりたいことはやりたい!

任せるなら、任せてくれ!と言っていた。この社長のことを世間に言いたかったが、

言っても何のメリットもなかったので言いませんでしたが。。。内心は腹が立っていました。

 

そして、一番心配だったのが、この時の社長が気分で「会社辞めた!たたむ!」と

言う時がくるんじゃないかということでした。それは、従業員の家族も困るし、

今まで繋がりのあるお客さんも葬儀の行き場がなくなるのが一番心配だったんです。

 

◆従業員の草野さんが「私、会社継ぎます!」と

 

CIMG3811.JPGある時、これ以上我慢できなくなって、従業員という立場でしたが、

「私が社長やります!」と言って引き継いだんです。

私で5代目なんです。先代はどんな人であったかというと、

 

1代目は良かったみたいです。

2代目はこれはこれでスゴイ人だったみたいです。

ほんとに業界的に全国的に知れたバリバリの人だった。でも、逆にそこから、

落ちぶれていったんです。というのは、スゴク顔がきくんですね。その人がやりすぎて、

従業員が育たなくなるんです。そして、ぽっくり死んでしまったんです。

後に残った人達は何にも出来なかった。そこで、1,2代目のお付き合いしている人達、

お客様達と縁が切れてしまったんです。

 

3代目になって、3代目は2代目の娘さんなのですが、3代目の娘さんが、

この葬儀の事業をやりたくなかった人なんです。お嬢様育ちで世間知らず。

そして、その後結婚されて、その旦那さんが4代目となったんですが、製造業の人でしたので、

仕事で営業に出ることも何もわかないんです。勿論、葬儀経験もなし。

また、人の扱いもわかっていませんでしたし。

CIMG3815.JPG3、4代目のときに社員の入れ替わり立ち替わり。総入れ替え。

私が、3,4代目のところで唯一残っている人間なんです。

それを従業員として近くでみていて、このままじゃだめだ!と思い、

新しい会社を設立し、従業員含め、会社を継いだんです。

 

田畑:従業員で、社長をやるって言ったんですね。

 

 

草野さん:そう。従業員一人が守れないようでは、笑顔が絶えない企業、会社の成長がありえるのか!

っていうことを3、4代目に言いたい。笑

私が社長になってから、環境を整備して、少しづつ手をつけていき、リニューアルしていきました。

3年目になってやっと整備しきれてきたんです。(H23年8月引き継いだ。次の8月でまる3年)

やっと、地域の信頼・信用回復ができたし、地域に自信をもって顔を出せるようになった。

地域の人にも「草野さん、草野さん」と言って頂ける様になって、

名港葬儀=社長草野ということを認識してもらうようになった。地盤、考え方が固まった。

 

田畑:草野さんの激動な人生ですね。「悪いものは悪い」という何か強い価値観が伝わってきます。

 

草野さん:それもあるし、「私だったらこうしたい!」という想いが強かったのだと思います。

 

◆まずやってみて、ダメだったらダメでいい

田畑:なかなか出来ることでは無いと思います。

普通は、「社長がこうだからしょうがないな」って思っちゃいますよ。

その時の社長をみて、「なんか違うなー」と思っても、社長の会社だったらしょうがない。

従業員だからしょうがない。と思うし、押さえ込むと思うですよね。

 

過去の私もそうでしたが、サラリーマン15年やってきたんです。

自分との価値観と違うのに、そのまま何事もなかったように、流してしまう人が多い気がします。

少なからず、私はそうでした。

 

「自分の価値観と比べて違うからオレやる!」って。そのエネルギーというか、

強い意思というか、そこってなかなか踏み出せないと思うんですよね。

草野さんがそれが出来たきっかけって何なんですか?

 

私が思うに、

そんな風に、未知な世界に踏み出せる人達に囲まれている世の中って楽しいと思うんですよ。

でも、すごい面白いと思うけど、二の足踏むのも人間だと思うんです。

 

草野さんは、大きな一歩を踏みだす時、何がそうさせるんですか?

 

草野さん:とりあえず、やってみて、ダメだったらダメでいいと思うです。笑

 

何かを自分で、社長業になって、やるべきことは、ある意味独断と偏見でやれる。

一回だけほんとに一回は、社長業を扱ってみたいなという単純な気持ちはあった。

 

そして、上に上がりたい!という意識しかなかった。どこの場所でも同じ考えでした。

以前勤めていた会社は、入社して3ヶ月で担当をもった。以前の会社でも唯一一人。

 

私は、この業界は面白いと思うんですよね。家に帰って、トイレに入っても、葬儀の本か、

自己啓発の本を読んでいる。だから、トイレが長い。(笑)

結果、やっていて楽しいんだと思います。

業界楽しい。好き。それしかない。

 

そして、自分の葬儀担当経験が長いので、私自身、責任がもてる業界でもある。

 

また、お客さんから、お金を頂いてありがとうって言われる業界ってあまりないんじゃないかとも思う。

そして、次も頼むね、と。

20歳からこの業界に入って、17年。面白いなーというのしかない。

 

田畑:なるほど。私も、人間って好きというだけで、何でもできると思っているんですね。

でも、一方では、好きなことがわからず悶々と生きている人もいるし。

月~金、サラリーマンとして、何か違う自分として生きていて、土日は、自分らしさを出す。

 

好きなことを活動、仕事としてやるんだという決意が大切だと感じるんですね。

そこには、何か重いものがあると思うのですが、草野さんは、軽い感じがしますね。笑 

 

草野さん:はい、私は軽い。笑

自分で決めるていることもあって、やりたいことはやるんですが、ダメだったらダメで手を引くのも早いです。

 

◆大丈夫という感覚ってどこからくるのか?

 

田畑:ダメだったらダメで手を引く、でも大丈夫という感じが受けるんですね。

それって、どこからきてるんですか?(笑)

 

草野さん:わからない(笑)

 

田畑:

 

田畑:なんかですね、話を伺っていると、ご両親からとても大変なものを引継いで、

それでも大変な中で返していって、それを経験している分、借金があっても、どんな大変な状況があっても、

なんとか生きていけるのではないか、という確信。大変な所を一回通過している分、強い感じがしました。

 

草野さん:そうかも。

親はちゃんと民意整理をしましたからね。バカ正直に。

破産宣告すればチャラなのに。

 

田畑:誠実さをとってのですね。

 

草野さん:そう。返し続けて、なんとか完済。それを見てきているので、それが影響あるのかも。

 

田畑:誠実さを選んでいくと、着地点は悪くないんじゃないかというところを確信している。

 

草野さん:そーですね。名港葬儀が、万が一潰れたとしても、違う業界をしようが、

成功するって思ってる。マイナスなイメージは無い。笑

 

田畑:草野さんと話していると自然体。無理してないっていう印象がとても残る。

 

草野さん:とても楽しいですからね。

 

田畑:無理して何かやったり、無理して大きく見せたり、というところを感じてないので、

草野さんと話していると、自然体でいける感じです。

 

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